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[MC201809]S男性に貸し出され苦痛に喘ぐ処女令嬢…「苦痛に濡れるねじれた肉を食して下さい」

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レンタル家畜としてアヌスを捧げるMの告白 ※DVD収録

告白 ミシェル(PN)

ダイヤモンドの殻
 なぜ人は愛を信じるのでしょうか? 私には、人が愛を信じる様が、カルト宗教を盲信する信者のように見えて仕方ないのです。私が敬愛する作家はこう言っています。
「恋愛とは、性欲の言い訳にすぎない」
 もし、この言葉が正しいと仮定するなら、世界中の人々は性欲を盲信していることになるのではないかと思えてきて、人間というものの本質が見えてくるような気がしてしまうのです。結局、人間の多くは本能的な欲求、つまり繁殖や生殖こそが生きるために必要な信念なのではないかと、私は恐ろしくなってしまうのです。

 私は、裕福な家の一人娘として育ちました。父は貿易会社を営み、母は精神医学の研究者をしていたため、お互いに多忙な日々を過ごしていました。両親は世界中を飛び回っていて、ほとんど家にはおらず、家族3人がそろうことなんて、年に数回あるかないか。両親ともにお互いのプライバシーに干渉しないようにしていたようで、二人にはそれぞれ愛人が何人もいるようでした。
 ですから、私は、両親の愛というものを知りません。
 漫画のように、主人公を優しく包んでくれるようなお手伝いさんもいませんでした。お手伝いさんはあくまで仕事ですから、泊まり込みであっても必要最低限のことしかしてくれませんし、不愛想でいつもふさぎ込んでいる私のことを気味悪がっているようでした。誰にも愛されている自覚を持てずにいたことで、私を覆う殻はダイヤモンドのように硬くなり、その深いねじれの奥に閉じこもったまま、外界の光にさらされることなく生きてきたのです。

夢見るでんでんむし
 私はある事件(※)をきっかけに、でんでんむしに強く憧れるようになりました。でんでんむしには、雌雄の区別がありません。繁殖もひとりですべて行えるのです。それだけでなく、もし相手がいる場合は「恋矢」という矢を出して、それをお互いに突き刺し合って精子を送り込みます。それは人間のような快楽の色に満ちた醜い生殖とはちがい、新しい命を生み出すためにお互いを殺し合うかのようで、私もできることならこのように生き、死んでいきたいと望むようになりました。
「お母さん、私、でんでんむしが欲しい。できれば二匹」
「何それ、気持ち悪い」
 幼い娘を見ているとは思えない実母の突き刺すような視線。容赦なく放たれる母の侮蔑の矢は、私の殻に当たって空しく砕けてしまいました。そのときすでに私は、母にも父にも愛を求めてはいなかったので、どんなに突き放されようとも傷つけられることはなかったのです。私の硬い殻を突き破る人間は、もうどこにもいませんでした。以来、私はでんでんむしと生活をともにしました。でんでんむしは環境さえ整えてしまえば、とてもたくましい生き物です。私が驚いたのは、どんなに硬い物でもかみ砕いてしまう歯です。硬い甲殻を持った昆虫の死骸でも、いとも簡単に食い尽くしてしまうのです。骨や貝殻、時にはコンクリートでさえかみ砕く力があるのです。
 私は、巨大なでんでんむしに、私を覆いつくした殻ごと食べられる夢を見るようになりました。バリバリムシャムシャと1万本の歯で殻を食い破られて、剥き出しになった臓器に「恋矢」を放たれ、そこに精子を放たれて死んでいく。その夢を見ると、決まって私の性器はひどく濡れていました。指で触れるとネットリとした体液のかすかな熱を感じて、体の芯からぼうっと弾けるようにして快感が広がっていきました。快感の正体もわからないまま、私は割れ目の突端を弄び、そうしてオルガスムスに達していきました。その日のうちに母の書庫に行って、そこが陰核という部位であることを知り、そのなかの記述を見て、私は恐ろしさとともに喜びに震えました。
“男性の陰茎に相当する”
 女性でありながら、男性でもある――それはまるで雌雄のないでんでんむしと同じように思えたのです。男性の陰茎はおぞましいものでしかありませんでしたが、私の体に付いている陰茎の名残りは、私とでんでんむしの類似性を示す証拠のように思えて、愛おしさすら感じていたのです。
 それから私は、でんでんむしに食される夢を見るたびにオナニーをするようになりました。

この続きは、マニア倶楽部2018年9月号をご覧ください。


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