幼い頃から被虐願望を抱えたマゾヒスト 第二信 ※DVD収録
告白 真宵(PN)
編集部様へ 千石様(PN)のお手紙メールありがとうございました。この場を借りて、千石様にもお礼を申し上げます。(編集部より:千石様という読者男性から真宵さん宛に長いファンレターのようなメールが届きました。真宵様に転送の可否を確認後、OKをいただいたのでお送りしました)
私と同じような体験をしてらっしゃったと知り驚きました。そして同じ様に『マニア倶楽部』を読んでしまう性癖を抱えてしまわれていることも不思議な因縁と思いました。幼馴染のこうた君も、もしかして『マニア倶楽部』を読んでいたりして……と考えたら、色々と妄想が広がって楽しい時間が過ごせました。まさかお手紙をいただけたりするとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。ありがとうございました。お手紙にあった、ご主人様との出会いについて、参考になるかどうか分りませんが書かせていただきます。
ノーマルな彼と変態の私
前回『マニア倶楽部』へ投稿した時にも書かせていただいたように、私にとって縛られることと同じくらいに大きな意味を持っていたのは、体から発せられる「匂い」なのです。それで自分のお尻の穴をいじって、匂いを嗅いだりしていました。
大学時代にDVDで『パフューム ある人殺しの物語』(※2006年、独・仏・西合作映画)という中世巴里を舞台にした映画を観ました。主人公の青年は、匂いに対して超人的な臭覚を持っていて、それが嵩じて自分だけの究極の香水を作るため、美少女を拉致して殺しては匂いを採集するという恐い映画でした。
美少女を誘拐して殺す過程が意外にアッサリしていたのがちょっと残念でしたが、私もこんな匂いフェチの変質者に誘拐されて身動き出来ないように縛られて、お尻の穴の匂いをクンクン嗅がれたたいと思いました。でも、殺されるのはやっぱり嫌です……。
こんな変態な私でしたが、大学時代に『マニア倶楽部』と出会ってからは、ご主人様という存在への憧れが一段と強くなりました。でも現実は自分でお尻の穴をいじったり、洗濯ばさみでオマンコをいじめたりして、オナニーするのが日課でした。
出会いがないわけではありませんでした。所属していた大学のサークル仲間の同級生から、告白されたこともあります。彼が小学校時代にお互いのお尻の穴の匂いを嗅ぎ合った幼馴染のこうた君に、面影が少し似ていたせいもあって、お付き合いすることにしました。
彼はとても優しくて誠実な人だったので、私もいつしか真剣に愛するようになりました。実は彼とのセックスが私の初体験でした。でも、私は『マニア倶楽部』などの成人雑誌をよく読んでいて、セックスの流れはよく分っていたので、彼には初体験とは気付かれなかったようでした。エクスタシーこそ感じませんでしたが、十分気持ち良かったですし彼もイッてくれたので満足しています。その時は、その場の流れでしたので、シャワーを浴びずにしました。
彼の体臭がかすかに匂って来て、とても興奮しました。それと自分の体臭の匂いも、彼に嗅がれているのかと思うと、さらに嬉しさや興奮度が強くなるのを感じました。
それからは、彼と会う度にセックスを求められるようになり、私もセックスに目覚めつつあったので、嬉しくて割と気軽に応じていました。けれど二回目以降は、セックスの前に彼が必ずシャワーを浴びるので、その流れで私も浴びなきゃならなくなり、顔には出しませんでしたが正直ガッカリしてしまいました。
それは正常なカップルにとっては、普通の行為だと思うけれど、私はそれだと十分にセックスを楽しむことが出来ませんでした。それで何度か彼に私の性癖を告白して、シャワーを浴びずにセックスしたいことを伝えようとしました。だけど彼は毎回それなりに満足しているようなので、言い出すタイミングというか、勇気がなくて結局あきらめてしまいました。
一度、セックスが終わった後、彼がシャワーを浴びている隙にゴミ箱に捨ててあった精液の残ったコンドームを内緒で持ち帰ったことがありました。
精液の匂いを嗅いで興奮しました。指ですくって鼻にこすりつけて、匂いが立ち込める中、それでオナニーをしたりました。
他にもセックスが終わって、彼が寝ているときに彼の下着や靴下の匂いを嗅ぎながらしたことも……。凄く興奮して深くイクことができました。
だけど終わった後の虚しさというか、孤独感がひどくて、思わず泣いてしまったのです。「こんなことをしていては私ダメになる」と思いました。
それであるときにフェラをしている最中に、勇気を出して彼のお尻の穴を舐めてみました。シャワーを浴びているので、味や匂いはあまりしなかったのですが、いやらしい気持ちになれてとても興奮しました。
でも、彼が、
「そんなことしなくて大丈夫だよ」と言いました。さらに「AVの見過ぎだよ。そんなことしなくていいんだからね」とも言われました。彼は優しい人なので、私へのいたわりのつもりで言ってくれたんだと思うのですが……。だけど私にとっては、それが逆に自分の行為を全面否定されたように思えて、すごく悲しくなって思わず泣いてしまいました。
彼は優しく「無理しなくていいんだからね」と言ってくれたんですけれど、それが余計に辛く悲しく思いました。
結局それは私の性癖が異常であると言われているようで、さらにみじめな気持ちになりました。その時に私は「彼に本当のことは言えない。もうダメだ」と思いました。
それからは、彼のお誘いに対しては何かと理由をつけて断るようになり、ほどなくして自然解消的に別れてしまいました。
また自分で妄想オナニーをするだけの日々に逆戻りしてしまいました。
この続きは、マニア倶楽部2019年1月号をご覧ください。