二十代の初心者Mと出会った中年男性の告白 ※DVD収録
告白 谷口隆史(仮名)
マニア倶楽部2021年5月号の特集は、「交際欄から始まったSM愛」と題して、本誌交際欄コーナーで出会った恋人たちの手記を掲載しております。
※2020年9月号交際欄掲載
PN/すももさん
三度目の正直
今回、初めて交際欄で知り合った女性と関係を発展させることができましたので報告します。交際欄では、過去に二度、女性と文通した事はありましたが、出会いまでは至らず、三度目のアポ成功で三度目の正直となりました。
私はソフトなSM全般が好きなのですが、「恋人のような関係性+主従関係」がないと興奮できないタイプで、パートナーを見つけるのが難しいです。これまで二回、普通の恋愛からSMに発展させましたが、結局うまくいきませんでした。
交際欄にメッセージを掲載している女性たちもしっかりフェチを持っている人が多いので、なかなか自分に合う人が見つからないと思っていましたが……。
そんな中で「初心者」と言うすももさんのメッセージを見つけました。初心者なら自分の色に染めることもできるでしょうし、なにより恋人のような相手を求める自分には、すももさんと居住地(東京)が同じ、ということも重要でした。
さっそく自分の嗜好や恋人のような関係性を求めていることなど含め、細かく書いて回送メールを送りました。未婚の独身であること、年齢や職業、経歴、身長や体重などの体型。自分の嗜好やプレイ遍歴、なぜ貴女に回送メールを送ったのか、最寄り駅、職場の地域、趣味など。言える範囲で、正直に書けば信用してもらえると思ったからです。メールアドレス以外にもLINEのIDも伝えました。
次の号が発売され、二週間ほど経った頃、すももさんから返信が届きました。彼女の方も丁寧に身長や体重等を書いて送ってくれました。155センチ・体重は45キロ・バスト83センチ(B)/ウエスト56センチ/ヒップはたぶん90センチくらい……。掲載されたメッセージから、勝手に肥満体型の女性を想像していましたので、このプロポーションは意外でした。
彼女からはプロフィールの他に、どのようなプレイをするのですか? という質問がありました。目隠しや拘束、バイブ責め、オナニー鑑賞等、自分がしていたプレイを列挙して返信しました。他に質問があったら何でもどうぞということと、よかったらすももさんが安心できる環境でお会いしてお話しませんか、と付け加えました。
すぐに、お会いしてお話を聞きたいですと連絡が来ましたので、昼間の喫茶店でお話をすることになりました。
待ち合わせの連絡用に私の携帯番号を教えました。そして、彼女は携帯番号を教えるのが不安だろうと思ったので、番号非通知でも大丈夫ですからねと付け加えました。
当日、待ち合わせ場所に早めに着いた私は、かなり緊張していました。そもそも本当に来てくれるのかなと心配もしていましたが、約束の時間の少し前に彼女から電話がかかってきました。自分が座っている場所を伝えると、彼女がやってきました。
見た目は普通の二十代前半の女性でした。普通というよりは純真そうな可愛い方という印象です。こんな若い女性がマニア倶楽部の読者で、しかも交際欄に応募しているなんて、という驚きがありました。
私が恋人のような関係性を求めていることは事前に伝えていましたので、彼女の方から現在付き合っている彼氏はいないと言ってきました。そして、何回かデートしてみて、お互いよければ関係を発展させていこうということになりました。
*
それから週二~三回のペースで会って、食事などをしました。そして一ケ月くらいたったある日、彼女は私と同じ路線に住んでいることを教えてくれました。同じ路線であることが、今回私とやりとりをし始めたきっかけだったそうです。
彼女も私と同じように、恋人のような関係を望んでいて、近くにいて会える人がいいと思っていたようです。住んでいる場所を教えてくれるというのは、私のことを信頼してくれて、関係を発展させたいと思ってくれたのだと思いました。私は、意を決して彼女をホテルに誘いました。彼女は、はにかみながらOKしてくれました。
最初のデートから、いつなにがあってもいいようにカバンに道具を忍ばせていましたので、この日も、バイブ、ローター、手錠、アイマスク、とグッズは揃っていました。
桜色に染まる無毛ワレメ
ホテルに入っても、緊張で頬を染めたまま目を泳がせていたすもも。初めてのプレイですが、SM前提での関係なので、私は主人らしく振る舞うことにしました。
「それじゃあ、俺の前で服を脱いでごらん。ちゃんと身体を見せるように」
デートでは「私」「自分」と大人の男性らしく言っていたが、この瞬間からすものの前で「俺」と言うことにしました。すでに主従関係が確定したのだと彼女に認めさせるためでもありました。
この続きは、マニア倶楽部2021年5月号をご覧ください。